反射テープの利便性や安全な作業服の選び方について

作業服59

作業服を着用する作業は屋内外を問いませんが、何よりもまずは本人の安全を確保することが重要になります。破れにくい、熱水や油などの強い刺激に対する耐久性が高いなど様々なこだわりポイントがありますが、中でも視認性の高さは安全確保に直結すると言えるでしょう。

ここでは安全に作業を行うための工夫や作業服選びのポイントについてお伝えします。

反射テープは暗がりでの安全確保に不可欠

反射テープは光が当たると反射し、明るく見える作用があります。テープそのものが光るわけではありませんが、弱い光でも反射するので暗がりでの視認性を向上させるのに最適です。道路標識やガードレールなどに使われるのが普通ですが、安全を確保する目的で作業服に縫い付けるケースも増加しています。

屋外での作業に従事する人が交通事故に見舞われる原因の多くがドライバーの見落としです。特に夜間は暗いので視界が狭くなり、人影に気づくのが遅れてしまいます。ライトを点灯させても暗がりの中にある人影を見つけるのは容易ではありませんが、反射テープがあればひと目で判別できるので安全です。

反射テープは暗がりでの安全確保に効果的と言えるでしょう。

ベストタイプの反射テープは汎用性が高い

人の体に用いる反射テープは大別すると縫い付けるタイプと羽織るタイプがあります。作業服に直接縫い付けた反射テープは着心地がよく、普段着と同じ感覚で視認性を向上させることができます。その一方でテープが劣化しても交換することができないので、作業服を丸ごと買い替えることになるのが欠点です。

また、汚れが付着した場合は他の衣類と同様に洗濯を行いますが、反射テープの素材によっては洗濯機が使えないので衛生管理についても注意しなければいけません。ベストのように羽織るタイプの反射テープはお手入れの手間がかかりません。

テープが劣化しても作業服を丸ごと買い替えるよりは支出額が少ないので、金銭的な負担の軽減に繋がります。ベストタイプの反射テープはどのような衣類にも使用できるのが大きなメリットです。作業服だけではなく、普段着の上から羽織ることができます。

大きいサイズなら厚手の防寒着にも使えるので、非常に汎用性が高いと言えるでしょう。使う場所を選ばないのが魅力的ですが、ベストタイプの反射テープは着脱をうっかり忘れてしまうことがあるのでその点は注意します。

反射テープの品質は金額に比例する

ひと口に反射テープと言っても種類は様々です。屋外で作業する人に適した物から使い捨て感覚で使用できる安価な物があるので、用途に応じて使い分ける必要があります。多少の誤差はありますが、基本的には高額な製品ほど高い視認性があると言えるでしょう。

高品質な反射テープは弱い光でも明るく反射させることができるので、作業服に用いるなど実用的な製品です。

あくまでも安全確保を目的としているので、反射する光も白色や黄色など視認性を優先しています。

安価な製品はパーティーグッズなど雑貨品としての意味合いが強く、彩りが豊かです。その反面、反射する光の明度が低く、日焼けや水濡れに弱い物も少なくありません。仕事に使う反射テープは高額でも品質が高く、長持ちする物を選ぶように心がけます。

反射テープ付き作業服の選び方

反射テープを縫い付けた作業服は別に反射テープを買い足す必要がないので便利ですが、縫い付けた場所によっては視認性が向上しないので注意が必要です。見栄えの良し悪しにこだわるあまり、反射テープが目立たなくなっては意味がありません。

どの角度から光が当たっても効果的に反射できることが作業服選びのこだわりポイントです。上着なら胸元や背中、ズボンは足の外側などに縫い付けた作業服が安全と言えるでしょう。反射テープは長く、幅も太いほど目立ちやすくなりますが、衣類に縫い付けた物と認識できるデザインであることも重要です。

激安品の作業服はデザインに難がある物も稀に存在します。安全を確保するためには高額でも衣類と認識しやすいデザインの作業服を選ぶのが賢明でしょう。

作業服を家庭で洗濯する際の工夫

反射テープ付きの作業服はテープ部分の材質に注意しなければいけません。材質によっては洗濯機を使用できないことがあるので、作業服を選ぶ際はタグの記載内容を十分に確認します。多くの場合、ポリエステルなどの石油系樹脂で作られているので高温の熱風を吹き付ける乾燥機は使用できません。

洗濯機も洗い方によってはテープ部分のひび割れや剥がれが生じるので、手間がかかっても手もみで洗うのが無難と言えます。塗料や油脂などが付着した場合、そのまま放置するとテープが変質して光を反射する作用が弱くなる可能性は否定できません。

速やかに汚れを取り除き、良好な状態を保つのが長く愛用する秘訣です。しつこい汚れは洗剤を直接付けてしばらく放置し、刺激を与えないように手もみでゆっくり洗います。強くこすったり生地を折るとテープが傷むので絶対に行ってはいけません。

汚れを洗い流したら生地をしっかりと伸ばしてしわを取り、風通しのよい日陰で干します。日光が当たるとテープが劣化するので、屋外で干す際は太陽の位置に注意することを忘れてはいけません。

反射テープ付きの防寒着は寒冷地に必須

反射テープ付き作業服は一般的な作業服の他に防寒着も含まれます。冬季は日差しが弱く、少しでも雲がかかると日中でも視界が暗くなります。屋外で作業するなら反射テープ付きの防寒着は必須と言っても過言ではありません。

特に降雪地帯は地吹雪などの悪天候で目の前がほとんど見えなくなることもあります。反射テープ付きの防寒着を着用してようやく人影が視認できる状況になることも珍しくありません。防寒着は作業服専門店やホームセンターなどで購入できます。

通販なら店頭では扱っていない特殊なサイズやデザインの製品も購入できる所が多いので、最適な一着を見つけることも不可能ではありません。通販は試着ができないので、利用する際は客観的な口コミを複数比較して慎重に判断します。

明るく反射する高品質な反射テープが命を守る

反射テープ付きの作業服は暗がりでも人影を視認できるので、特に屋外で作業を行うなら必須です。普段着の上から羽織るベストタイプの反射テープも便利ですが、品質と販売価格は比例する製品が多いので購入の際は注意します。

出費が嵩んでも明るく反射するテープが付いた作業服を選ぶのが長く愛用するための秘訣と言えるでしょう。